背骨のお話し

2025.11.11

「最近、寝ても疲れが取れない…」「なぜかいつも体が重い…」「昔に比べて運動のキレが悪くなった…」

もし、あなたがそう感じているなら、その不調の原因は、もしかすると**「背骨（脊柱）を含む全身の関節」**にあるかもしれません。

私たちの背骨は、単に体を支える柱ではありません。それは、全身の神経とつながり、自律神経や内臓の働きをも司る、あなたの健康とパフォーマンスの司令塔なのです。

当院は、この司令塔である背骨と全身の関節を専門的に調整することで、あなたが抱える慢性的な不調や、パフォーマンスの壁を根本から解消するお手伝いをいたします。

人間の体は、脳から背骨の中を通る神経によって全身がコントロールされています。この神経機能の働きを乱し、不調を引き起こす根本原因の一つが、全身の関節の機能障害です。

関節は、骨と骨をつなぎ、正しい範囲でスムーズに動くための蝶番のような役割を担っています。

しかし、日常生活の癖、繰り返しの動作、不良姿勢などにより、背骨だけでなく、肩、股関節、膝、足首といった全身の関節が正しい動き（機能）をできなくなることがあります。

機能障害の発生: 関節の動きが制限されたり、逆に不安定になったりする（機能障害）。
代償動作の発生: 本来動くべき関節が動かないため、周囲の他の関節や筋肉が、その役割を無理に肩代わりする（代償する）。
筋疲労の蓄積: 代償を強いられた筋肉は過剰に使われ続け、血流が悪化し、結果として慢性的な「筋疲労」や「痛み」を引き起こします。これが、寝ても取れない重だるさや長引く痛みの正体です。

背骨の中には、神経回路である脊髄が通っており、特にその周りには、呼吸、心拍、消化などをコントロールする自律神経が密集しています。

自律神経の乱れ: 背骨の関節に機能障害が生じると、自律神経が物理的に刺激され、常に体が緊張する状態になり、**「自律神経の乱れ」**を引き起こします。
内臓疾患の関与: 内臓機能につながる神経の働きが乱れることで、内臓疾患のような不調を引き起こしたり、逆に内臓の不調が反射的に背中の痛みを引き起こしたりします。

背骨の中でも、**首（頸椎）**は脳と体幹、そして全身をつなぐ唯一の接点であり、非常に重要です。

ストレートネック・猫背・巻き肩: これらの不良姿勢は、首や胸の背骨に大きな負担をかけます。特に「巻き肩」は胸郭を狭め、呼吸を浅くし、酸素供給量を減らすことで、慢性的な疲労や集中力低下を引き起こします。
スポーツパフォーマンスの低下: 全身の関節が機能障害を起こすと、体の軸が不安定になります。これにより、スポーツ動作に必要な体の回旋や連動性が損なわれ、最大の力を発揮できなくなります。