腰痛の原因 骨盤・背骨の「機能的ゆがみ」
骨盤や背骨の関節のねじれ(機能的不全)が続くと、全身バランスが崩れ、腰の特定部位へ負荷が集中。結果として椎間板・椎間関節・周辺筋が痛みを発します。
ここでいう「ゆがみ」とは関節配列と可動性の乱れであり、骨そのものの変形(構造的変形)とは異なります。
カイロプラクティックでは、この機能的ゆがみ=サブラクセーションを評価し、**アジャストメント(関節調整)**で偏った荷重と使い方を是正。**身体を“まんべんなく使える状態”**へ戻すことで、腰部の過負荷を減らし、痛みの軽減を図ります。
構造的ゆがみと機能的ゆがみ
構造的ゆがみ(例:側弯の一部など)
それ単独が主因であれば手術対象となることもありますが、構造があっても機能が保たれていれば無症状〜軽症も少なくありません。機能的ゆがみ(関節可動制限・筋緊張の偏り)
関節の動きの回復・筋緊張の正常化により改善が見込めます。カイロプラクティックの矯正は機能の回復に有効です。
肩の高さの左右差や「歪んでいると言われた」ケースでも、機能的ゆがみを整えることで、肩こりや違和感が軽快する例は臨床上多く見られます。
腰痛の種類 椎間関節性腰痛・仙腸関節性腰痛
症状の特徴
背骨の後方で体重支持に関与する椎間関節や、骨盤の仙腸関節に過負荷がかかると、これらの関節由来の痛みが出現します。
痛みは腰背部に限らず、鼠径部・臀部・大腿後外側へ広がる関連痛として現れることも。動作(とくに反る動き)で増悪しやすいのが特徴です(※脊柱管狭窄などとの鑑別が必要)。
きっかけ
転倒で尻もち、重量物挙上時のひねり → 関節ロック(可動制限)
妊娠期〜産後など → 関節弛緩(不安定性)
ロックは急性の強い痛みを伴い、弛緩は骨盤ベルト等の支持で安定化すると症状が和らぐことがあります。
施術の考え方(鑑別が最重要)
可動性低下(ロック):関節モビリゼーション/アジャストメントで可動回復
可動性亢進(弛緩):支持・固定(骨盤ベルト)+負担分散のため隣接関節(股関節・胸腰椎)の機能回復
同様の痛みでも治療戦略は真逆になるため、正確な機能評価(鑑別)が鍵です。
静止画像(レントゲン・MRI)は有用ですが、“動きの硬い/緩い”は描出されにくいため、徒手的機能評価が補完的に重要です。
腰痛の種類 筋性腰痛・筋・筋膜性疼痛(MPS)
症状と背景
「こり・張り・ピリピリ・重だるさ」など多彩な体感を呈し、実態は筋過活動と筋膜癒着。
不良姿勢・反復負荷・ストレスによる持続的緊張で代謝が低下し、発痛物質の局所停滞やトリガーポイントが形成され、痛みが慢性化します。
急なひねり・挙上での筋損傷も誘因になりますが、背景に筋力低下・可動性低下・運動不足などの素因があることが多いです。
施術の考え方
原因筋そのものだけでなく、**“その筋に無理を強いている全体バランス”**を修正
関節アジャストメントで**代償パターン(腰に頼る使い方)**を是正
必要に応じて筋膜リリース/神経動態アプローチ/呼吸再教育で筋緊張と循環を改善
慢性例ではその場しのぎの痛み取りだけでは再発します。使い方の偏りを解消する全体治療が再発予防につながります。
オステオパシー × カイロプラクティック:全体で整える
腰痛は局所の炎症や関節不全だけでなく、骨盤帯・股関節・胸郭・呼吸・自律神経まで波及する全身性の問題として捉える必要があります。
当院では、
カイロプラクティック:関節機能の回復、神経機能の最適化(アジャストメント)
オステオパシー:筋膜連鎖・体液循環・内臓可動性・頭蓋仙骨リズムの調整
を統合し、痛みの軽減/可動域の回復/再発予防を目指します。
早期回復のために
急性強痛・夜間痛の増悪・神経脱落(筋力低下、しびれの進行)、発熱・外傷直後などは速やかに医療機関で評価を。
画像で異常が乏しい場合でも、機能評価に基づく徒手療法で改善が期待できるケースは多くあります。
可動性低下か亢進かの鑑別、荷重線の最適化、呼吸・体幹機能の再教育がカギです。
まとめ:腰は「からだの要」— 根本から整える
腰は全身運動の中継点(キーストーン)。腰を痛めると、首や肩・股関節の動作まで制限され、日常生活に大きな支障をきたします。
当院は、国際基準のカイロプラクティックとオステオパシーの全体治療を土台に、豊富な臨床経験と鑑別技術で、あなたの腰痛に向き合います。
機能的ゆがみの是正(アジャストメント)
筋膜・神経・循環の最適化(全体治療)
姿勢・動作の再教育(セルフケア指導)
「繰り返す腰痛から解放されたい」「画像は問題ないのに痛い」——そのようなお悩みは、どうぞ一度ご相談ください。根本改善と再発予防を目指してサポートいたします。