✅ こんな症状でお困りではありませんか?
- ☐ 肘の外側(骨の出っ張り付近)を押すと痛い
- ☐ 雑巾を絞る・ドアノブを回すと痛みが走る
- ☐ マウス・キーボード操作が続くと肘がだるくなる
- ☐ 朝起きたときや長時間使った後に特に痛む
- ☐ 整形外科や他の整体でしばらく通ったが変化を感じにくい
テニス肘(外側上顆炎)とは?名前の由来と「テニスをしていない人にも起きる理由」
正式名称「上腕骨外側上顆炎」とはどういう状態か
「テニス肘」という名前から、テニスをする人だけの悩みと思われがちです。正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」といい、肘の外側にある骨の突起(外側上顆)を起始部とする前腕の筋肉・腱に生じる障害です。
現在の研究では、「炎症」よりも腱の微細な変性(テニノーシス)が主体と考えられています。Faro らの文献レビュー(2007年)でも、外側上顆炎の組織変化は急性炎症よりも慢性的な腱変性が本態であり、「血流に乏しい腱への繰り返しストレス」が主な背景として報告されています¹。
痛みは外側上顆の少し手前あたりに限局することが多く、前腕の後ろ側、ときに手の甲・中指方向へ広がる感じを覚える方もいます。「重い痛み」「動いたときにギクッとくる」という表現が典型的です。
💡 ポイント:「炎症」より「腱の変性」が本態
外側上顆炎は名前に「炎」が付きますが、研究では慢性的な腱変性(テニノーシス)が主体と報告されています。「とにかく冷やせばよい」「炎症を取ればよい」という単純な対処では改善しにくいケースがある理由の一つです。
テニス以外で起きる典型的なシーン
テニス肘を引き起こす動作の共通点は「手首の伸展+前腕の回外を繰り返すこと」です。
| 職業・動作 | なぜ肘にかかるか |
|---|---|
| 雑巾を絞る | 手首の伸展と前腕の回外が同時に起きる |
| パソコン・マウス操作 | 前腕を軽く伸展させた位置でのキーボード入力が長時間続く |
| 庭仕事・草むしり | 土を握って引く動作で繰り返し伸展筋群に負荷がかかる |
| 大工仕事・工具使用 | ドライバーやハンマーの握り込みと回旋動作 |
| 調理・スポーツ(バドミントン・卓球など) | ラケットの振り抜きや包丁さばきでの手首使い |
テニスをしていない方でも、日常の中で同じ動きを繰り返していれば起こりうる状態です。
35歳以上に多い理由(腱の柔軟性低下・慢性変性)
Shiri らが4,783人を対象に行った人口ベースの調査(2006年)では、外側上顆炎の有病率は45〜54歳で最も高く、繰り返し動作と強い力を使う作業がリスク因子として示されています²。35歳を過ぎると、腱への血液供給が低下し、微細損傷の修復が間に合いにくくなります。若い頃は「少し使い過ぎた」程度で回復していた肘が、40代以降は同じ負荷でも慢性化しやすくなるわけです。
⚠️ 「年齢だから仕方ない」で終わらせないために
加齢とともに腱の修復力が変化するのは事実ですが、「加齢だから諦める」必要はありません。負荷のかかり方・筋バランス・日常の動作習慣は、取り組み方次第で変えていける要素です。40代・50代の方でも、適切なケアを始めることで身体の変化を感じていただけるケースを数多く見てきました。
テニス肘の痛みはなぜ長引くのか ── 筋肉と肘の関係
主役の筋肉「短橈側手根伸筋」とその働き
テニス肘で最も冒されやすい筋肉は短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)です。この筋肉は上腕骨の外側上顆を起点として手首(第3中手骨底)につながり、手首を背屈させる(後ろに反らせる)働きをしています。
キーボードを打つとき、マウスを使うとき、ドアノブを回すとき——私たちは日常的にこの筋肉を使い続けています。腱の起始部(外側上顆直下1〜2 cm)は血流が元々少ない部位で、繰り返しの微細損傷が積み重なると修復が追いつかなくなり、痛みが慢性化しやすいのです。
なぜ局所だけを揉んでも改善しにくいのか(全身の連鎖)
「痛い場所だけをマッサージしたが、その場は楽になっても翌日には元通り」——この経験をお持ちの方が多くいらっしゃいます。理由の一つは、短橈側手根伸筋を含む前腕の伸展筋群の過緊張が、手首・前腕だけで完結していないからです。
筋肉・腱への繰り返しストレスは、組織内でトリガーポイント(過敏な硬結)を形成することがあります。トリガーポイントの研究では、周囲への関連痛が生じることや、局所の血流低下が持続することが報告されています。肘の痛みだけを追っていても、前腕全体の筋緊張パターンや、それを生み出している動作・姿勢の習慣まで確認しないと、根本にある負荷の原因は変わりません。
💡 ポイント:「痛い場所」と「原因」は別の場所にあることがある
前腕の筋緊張が姿勢・動作習慣から来ていることも少なくありません。肘だけでなく、前腕全体・手首・そして体の使い方のクセまで視野を広げることが、長引く痛みへのアプローチで重要な視点になります。
頸椎・肩甲帯との関係(柔道整復師・カイロD.C.視点)
柔道整復師・D.C.(CCEA認可・国際基準のカイロプラクター)としての12年の臨床経験から、肘の痛みを訴える方の中に、頸椎の状態が関係している可能性のあるケースを少なくない頻度で見てきました。
これは私の実感だけでなく、研究にも示唆があります。Gunn らが難治性のテニス肘50例を検討した研究(1976年)では、頸椎の神経根への関与が疑われ、頸椎へのアプローチを行った多くの症例で症状の緩和が観察されたと報告されています³。
解剖学的に見ると、前腕の伸展筋群はC6〜C7の神経根の支配を受けています。頸椎(特にC5〜7レベル)の状態が前腕の筋や腱に影響を与える可能性があり、また長時間のデスクワークや前傾姿勢によって肩甲帯・頸椎まわりの筋バランスが乱れ、結果として前腕への負担が増す連鎖も考えられます。
このため、にこのあ整体院では「肘だけ」ではなく、頸椎・肩甲帯・手首を含めた全体の状態を確認するようにしています。ただし、これらの関係は「可能性がある」「確認が必要な視点のひとつ」であり、すべての肘の痛みに同じ原因があるわけではありません。
監修者コメント
肘の外側の痛みは、肘だけを診ていると改善の糸口が見つかりにくいケースがあります。私の臨床12年・数万人の経験からも、同じ肘の痛みでも頸椎や手首まで含めた全身の状態を確認することで、アプローチの方向性が変わることが少なくありません。
— 山﨑 駿(にこのあ整体院・マッサージ院 院長 / 柔道整復師・D.C.・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師)
セルフケアで肘の負担を減らす3つのアプローチ
急性期(腫れ・熱感あり)と慢性期(じわじわした痛み)の見分け方と対応の違い
セルフケアで最も大切な第一歩は、今の状態が「急性期」か「慢性期」かを見分けることです。
| 状態 | 特徴 | 基本の対応 |
|---|---|---|
| 急性期 | 肘の外側に腫れ・熱感がある。触ると明らかに熱い。動かすとズキッと鋭い痛み。 | 安静+冷却(アイシング)。温めない。 |
| 慢性期 | 腫れ・熱感がない。じわじわした重い痛み。朝や長時間の使用後に悪化しやすい。 | 温めてからやさしく動かす。 |
⚠️ ご注意ください:急性期に温めると逆効果になることがあります
急性期に温めると炎症を悪化させる可能性があります。「とにかく温める」ではなく、まず熱感の有無を確かめてから対応を選びましょう。判断がつかない場合は、医療機関または当院にご相談ください。
自宅でできるストレッチ(手首伸展筋群を緩める基本動作)
腫れ・熱感のない慢性期に行うストレッチです。痛みが強い場合は無理に行わず、まず専門家にご相談ください。
手首伸展筋群のやさしい伸張(1セット30秒・1日2〜3回)
椅子に座り、ストレッチする側の腕を前に伸ばします。
手首を軽く曲げ(掌屈)、もう一方の手で手の甲側から「やさしく押さえる」程度に角度を深めます。
肘の外側・前腕にじんわりとした伸び感を確認。痛みが強い場合は角度を浅くしてください。
30秒キープ後、ゆっくり戻します。
💡 ポイント:「引っ張る」ではなく「体重をそっとのせる」感覚で
過度な負荷は逆効果になります。腱の修復には適度な動きが助けになりますが、「気持ちよく伸びる範囲」が目安です。痛みが強まるなら一段階浅くして行ってください。
日常生活で肘への負担を減らす工夫
| 場面 | 工夫のポイント |
|---|---|
| マウス・パソコン | マウスは大きめのものを選ぶ(グリップが太いほど握力が分散)。手首をデスクに乗せた状態で操作する。 |
| 雑巾・掃除 | 絞る動作はできるだけ片手で強く行わず、両手で均等に力を分ける。 |
| 重い荷物の持ち運び | 提げるより「抱える」形で肘の回外負担を減らす。 |
| 趣味・スポーツ | ラケットのグリップを太くする、スポーツ用バンド(テニスエルボーバンド)を活用する。 |
また、「冷える・濡れた寒い日に症状が強くなる」と感じる方もいます。冬場や冷房の効いた環境では、前腕を薄いカバーで保温するのも一つの方法です。
💬 LINEでお気軽にご相談ください
「急性期か慢性期かよくわからない」「セルフケアを試しているが変化が感じにくい」——そんなときはLINEからご相談ください。ご予約・ご質問は24時間受付中です。
こんな症状があるときは整形外科へ
テニス肘のような前腕・肘の症状の中には、整形外科での画像確認や専門的な医療処置が必要なケースがあります。以下に該当する場合は、早めに医療機関を受診してください。
⚠️ 整形外科への受診が推奨される状態
- 転倒・ぶつかる・強くひねるなどの外傷直後に痛みが出た(骨折・脱臼・靱帯損傷の可能性)
- 肘や前腕に明らかな腫れ・変形がある
- 手指・前腕にしびれや感覚の異常がある
- 手や指に力が入りにくくなっている、握力が低下している
- 日を追うごとに症状が強くなっている
- 数週間セルフケアを続けたが改善の兆しがない
「なんとなく続いているから大丈夫だろう」と判断を先送りにするより、早い段階で確認しておくことが、その後の回復の近道になります。
にこのあ整体院での確認・アプローチについて
初回カウンセリングで何を確認するか
初回のご来院時には、痛みの強さや発症のきっかけ、いつ・何をしたときに痛むかをていねいにうかがいます。それと同時に、柔道整復師・D.C.(CCEA認可・国際基準のカイロプラクター)・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の複数の視点から、以下のような項目を確認しています。
🔍 初回確認項目
- 肘まわり:外側上顆の圧痛の位置・範囲、動作による痛みの再現
- 手首・前腕:筋緊張の状態、可動性
- 頸椎・肩甲帯:前腕の神経支配に関わる頸椎の動き・状態
- 全体の姿勢・動作パターン:デスクワーク・利き手・日常の使い方の傾向
「肘だけ」でなく、全体の状態を確認した上で、その方に合ったアプローチの方向性をご提案しています。
料金・予約方法(初回3,300円・土日対応・無料駐車場)
初回3,300円(再検査の次回も無料/2回分)でご来院いただけます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101 |
| アクセス | JR八王子駅 徒歩12分 / 無料駐車場あり |
| 営業日 | 土・日・月曜日 9:00〜21:00 |
| 初回料金 | 3,300円(再検査の次回も無料/2回分) |
| ご予約 | LINEから簡単にご予約いただけます |
「まず話だけ聞いてほしい」という方も、ぜひ気軽にご相談ください。
肘の違和感に向き合う一歩を踏み出した先に、好きなことを思いきり楽しめる日常が待っています。「また雑巾が絞れるようになった」「趣味のゴルフが再開できた」——そんな声を聞かせてもらえる日を楽しみにしています。
ご予約・ご相談は24時間LINEで受付中
今すぐLINEで友だち追加
「まず話だけ聞いてほしい」そんなお気軽なご相談もお待ちしています
初回3,300円(再検査の次回も無料/2回分)
✅ まとめ
- ✓ テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、テニスをしていない方でも雑巾絞り・デスクワーク・庭仕事などで起こりうる状態です
- ✓ 最も冒されやすい筋肉は「短橈側手根伸筋」。血流に乏しい腱への繰り返しストレスが慢性化の背景にあります
- ✓ 35歳以上で頻度が高まるのは、腱の柔軟性・修復力の変化と関係していると報告されています
- ✓ 頸椎・肩甲帯との連関が関係している可能性があり、局所だけでなく全体を確認することが大切です
- ✓ セルフケアは急性期(冷やす・安静)と慢性期(温め+やさしいストレッチ)で対応を分けましょう
- ✓ しびれ・力が入らない・外傷直後・改善しない場合は整形外科へ
- ✓ にこのあ整体院では初回3,300円から、土日も対応・無料駐車場あり。LINEで簡単にご予約いただけます
にこのあ整体院・マッサージ院
📍 東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101
🚃 JR八王子駅 徒歩12分 / 🚗 無料駐車場あり
🕐 土・日・月曜日 9:00〜21:00
柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師 / CCEA認可 D.C. / オステオパシー D.O.(修学中)
📚 参考文献
- Faro F, Wolf JM. “Lateral epicondylitis: review and current concepts.” J Hand Surg Am. 2007 Oct;32(8):1271-9. PubMed ID: 17923315
- Shiri R, et al. “Prevalence and determinants of lateral and medial epicondylitis: a population study.” Am J Epidemiol. 2006 Dec 1;164(11):1065-74. PubMed ID: 16968862
- Gunn CC, Milbrandt WE. “Tennis elbow and the cervical spine.” Can Med Assoc J. 1976 May 22;114(9):803-9. PubMed ID: 1268791
※ 論文の内容は、症状への理解を深めるための参考情報です。効果には個人差があります。
⚠️ 本記事の位置づけ
本記事は、にこのあ整体院・マッサージ院(八王子)における施術アプローチと一般的なセルフケア情報を提供する目的で作成されています。特定の疾患の診断・治療を意図したものではありません。
施術効果には個人差があります。本記事内のセルフケアは、症状が軽い段階での参考としてご活用ください。
強い痛み・急激な症状悪化・神経症状(しびれの拡大、力が入らない等)がある場合は、必ず医療機関(整形外科・脳神経外科等)を先にご受診ください。当院は医療機関での検査結果を踏まえた上での施術もご相談承ります。
執筆・監修者プロフィール
山﨑 駿(やまざき しゅん)
にこのあ整体院・マッサージ院 院長
| 国家資格 | 柔道整復師 / あん摩マッサージ指圧師 / はり師 / きゅう師 |
| 都道府県免許 | 登録販売者 |
| 国際基準学位 | D.C.(ドクター・オブ・カイロプラクティック)CCEA認可 |
| 取得予定 | ディプロム・ド・オステオパシー(D.O.)修学中 ― SAJ スティルジャパンアカデミー |
| 所属 | JCR認定カイロプラクター / オステオパシー・メディスン協会会員 |
| 臨床歴 | 12年・延べ数万人以上の施術実績 |
骨・筋・神経・内臓・頭蓋を包括的に診る統合医療アプローチで、八王子エリアの方々の身体のお悩みに向き合っています。
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