マッサージや整体を受けた翌日、「なんだか体がだるい、かえって痛くなった気がする」と感じたことはありませんか?
それがもみ返しです。「施術で悪くなってしまったのでは?」と不安になる方も少なくありません。八王子でもみ返しについて調べている方に向けて、この記事では柔道整復師・鍼灸師・D.C.(ドクター・オブ・カイロプラクティック)の3つの視点から、もみ返しがなぜ起きるのかをわかりやすくお伝えします。
✅ この記事のポイント
- もみ返しは筋繊維への過剰な物理的刺激による微小損傷と炎症反応によって生じると考えられている
- 神経系の過剰反応(痛覚過敏)も、もみ返しの感覚を強める要因のひとつとされている
- 東洋医学では、気・血の滞りを刺激で急激に動かすことで一時的な反応が出ると解釈される
- 首・肩は薄い筋肉が連なる解剖学的な特性から、他の部位よりもみ返しが出やすい傾向がある
- 筋肉のみへの施術を繰り返している方ほど、もみ返しが起きやすいパターンが臨床でよく見られる
もみ返しとは何か
もみ返し(揉み返し)とは、マッサージや整体などのケアを受けた後に、施術部位に痛みやだるさ・重さが出る現象です。
⚠️ ご注意ください
もみ返しは「悪化」とは限りません。ケアに対する体の反応として生じる場合があります。ただし、1週間以上たっても痛みが続く場合は、別の問題が生じている可能性もあるため注意が必要です。症状が強い・長引く場合は、必ず医療機関を受診してください。
もみ返しと似た現象にDOMS(遅発性筋肉痛)(ドムス:筋肉を使った後24〜72時間後に生じる筋肉痛)があります。運動後の筋肉痛と同じようなメカニズムが、施術でも起きることがあります。
では、なぜ起きるのかを3つの専門的な視点から整理していきます。
筋繊維レベルで起きていること(柔道整復師の視点)
過剰な物理刺激が筋繊維に微小な損傷を引き起こし、炎症反応が生じます。
筋肉は無数の細い繊維が束になって構成されています。強すぎる圧力や長時間の刺激が加わると、この筋繊維に小さな傷(微小損傷)が生じることがあります。体はこの損傷を修復しようとして炎症反応を起こします。炎症は本来「修復のための反応」ですが、炎症性物質(サイトカイン)が周辺組織に広がることで、痛みやだるさとして感じられます。
Science Translational Medicine誌に掲載された研究(Crane JD et al., 2012年, PMID: 22301554)では、運動で筋損傷を起こした部位にマッサージを行うと、TNF-α(腫瘍壊死因子)やIといった炎症性サイトカインの産生が減弱することが報告されています。
— Crane JD et al., Science Translational Medicine, 2012
つまり、適切な強さのケアは炎症を抑える方向に働くが、刺激が強すぎると逆に炎症を引き起こす側に転じる可能性があることが示唆されています。
💡 用語メモ
- サイトカイン:炎症や免疫反応を調整するたんぱく質の総称
- TNF-α / I:炎症を促進・調整する代表的なサイトカイン
もみ返しが出やすい状況をまとめると以下の通りです。
| 状況 | なぜ起きやすいか |
|---|---|
| 強く押しすぎるケア | 筋繊維への機械的ストレスが過大になる |
| ケア時間が長すぎる | 累積刺激量が閾値を超える |
| 初めてケアを受ける方 | 筋肉が刺激に慣れておらず反応しやすい |
| 長期間こりが蓄積している方 | 筋肉が硬く、わずかな刺激でも損傷しやすい状態にある |
※個人差があります。すべての方に同じ反応が出るわけではありません。
神経系の視点(鍼灸師・神経学的アプローチ)
過剰刺激が神経を興奮させ、通常より痛みを感じやすい状態をつくることがあります。
筋肉の中には自由神経終末(痛みや温度を感知する神経の末端)が無数に分布しています。強い圧迫や摩擦が加わると、これらの神経が一時的に過剰に興奮した状態になります。これを痛覚過敏(本来は痛くない刺激でも痛みを感じやすくなる状態)と呼びます。
DOMS(遅発性筋肉痛)に関するNelsonの文献レビュー(2013年, PMID: 24139006)では、DOMSの発生機序として炎症だけでなく神経感作(神経が敏感になる過程)も関与する可能性が指摘されています。ケアによる刺激後にも類似した神経系の反応が生じることで、もみ返しの痛みが増幅される可能性があります(相関関係として報告されており、因果の特定はさらなる研究が必要です)。
— Nelson N., Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2013
💡 ポイント
鍼灸の視点では、鍼は経穴(ツボ)を通じて神経系に適切な刺激を与えます。「強く押せば効く」は必ずしも成立しないことを、神経系の反応は示しています。刺激量のコントロールが、もみ返しを防ぐうえで重要です。
東洋医学の視点(気・血の急激な動き)
停滞していた「気」と「血」が急激に流れ出すことで、一時的な反応症状が起きると解釈されます。
東洋医学では、体内を「気(き)」(生命エネルギー)と「血(けつ)」(栄養・水分などの体液)が経絡(けいらく)(気血が流れる通り道)を通って循環していると考えます。肩こりや慢性的な疲れは、気・血の流れが滞った「気滞(きたい)」「血瘀(けつお)」の状態と捉えられます。施術によって強い刺激が加わると、停滞していた気・血が一気に動き出します。この急激な変化が体に対して一種のストレス反応を引き起こし、もみ返しとして感じられると東洋医学では解釈しています。
| 東洋医学の概念 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 気滞 | きたい | 気の流れが詰まった状態 |
| 血瘀 | けつお | 血の流れが滞った状態 |
| 経絡 | けいらく | 気・血が流れる体内のネットワーク |
3つの視点を統合すると見えてくること
ここまでの3つの視点を整理します。
| 視点 | もみ返しの解釈 |
|---|---|
| 筋繊維レベル(柔道整復師) | 過剰刺激による微小損傷と炎症反応 |
| 神経系(鍼灸師) | 自由神経終末の過剰興奮・痛覚過敏 |
| 東洋医学 | 停滞した気・血の急激な動き |
3つの視点は言葉は違えど、共通して「刺激の量と質が体の許容範囲を超えたときに起きる反応」を指しています。
👨⚕️ 院長監修コメント
「西洋医学的な炎症・神経メカニズムと、東洋医学的な気・血のモデルは、異なる体系から同じ現象を記述しているとも言えます。どちらか一方だけが正しいのではなく、複数の視点から体を診ることで、より適切なアプローチが見えてきます」
— 山﨑 駿(D.C. / 柔道整復師 / あん摩マッサージ指圧師 / はり師 / きゅう師 / JCR認定)
首・肩でもみ返しが出やすい理由
首・肩は薄い筋肉が重なり合っており、刺激が深部まで届きやすい構造になっています。
体のどこでもみ返しが出やすいかといえば、首・肩が最多です。腰や脚と比べて、なぜ首・肩に集中するのでしょうか。
👨⚕️ 山﨑院長の臨床より
「首、肩、腰とありますが、一番もみ返しが出やすい部位はやはり首・肩です。腰や足などに比べて、首・肩の筋肉は薄い筋肉が連なっています。だから反応が出やすい。また、硬くなりやすい場所でもありますので、刺激が強く入ってしまうともみ返しが出やすくなります。12年の臨床で、八王子の患者さまも含めて、首・肩でのもみ返しは特によくご相談をいただく症状のひとつです」
— 山﨑 駿(柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・D.C.)
首の筋肉の解剖学的特徴
首には僧帽筋(首から肩・背中にかけて広がる大きな筋肉)、板状筋(頭部を後ろに傾ける筋肉群)、胸鎖乳突筋(頭を回転・傾ける筋肉)など、薄い筋肉が何層も重なっています。これらは層が薄く、強い圧が加わると深部の神経や血管にまで影響が及びやすい構造です。
肩こりとの悪循環
肩こりが慢性化している状態では、筋肉に血流が届きにくくなっています。この状態で強い刺激が加わると、局所の血流変動が急激に起き、炎症反応が生じやすくなると考えられています。また、首・肩は日常的に「力が入りやすい部位」でもあり、もみ返しを恐れてさらに緊張が増すという悪循環につながる場合もあります。
筋肉だけの施術を繰り返す方ほど起きやすい理由
筋肉のみに刺激が集中し続けると、同じ組織への累積ダメージが蓄積しやすくなります。
👨⚕️ 山﨑院長の臨床より
「もみ返しを繰り返す方に共通して見られるのは、筋肉への施術のみを繰り返して受けているケースです。筋肉への施術が続くと、同じ組織に繰り返し刺激が入るため、もみ返しという現象が起こりやすくなります。八王子でも、長年リラクゼーションやマッサージだけを受け続けてきて、もみ返しが取れなくなってきたという方からよくご相談をいただきます」
— 山﨑 駿(柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・D.C.)
体のこりや痛みは、筋肉だけが原因で起きているわけではありません。筋肉を動かしている神経の興奮状態、筋肉を包む筋膜のこわばり、関節や骨格の配列のずれ、さらには内臓の緊張が筋肉に影響していることもあります。
筋肉への刺激だけに頼ると、以下のような悪循環が生じやすくなります。
根本の要因(骨格・神経・筋膜など)が変わらないため、また同じ部位がこる
「もっと強く押せば楽になる」という感覚が生まれ、刺激量が増えていく
同じ組織への反復刺激でもみ返しが起きやすくなる
💡 施術を選ぶ際のポイント
筋肉へのアプローチに加えて、骨格・神経・筋膜・関節など複数の組織にアプローチできる施術者を選ぶことが、もみ返しの繰り返しを防ぐ一助になる可能性があります。ただし、どのような施術が自分に合っているかは個人差がありますので、担当の施術者や医療機関に相談することをお勧めします。
※効果には個人差があります。
にこのあ整体院の統合アプローチ
八王子にあるにこのあ整体院・マッサージ院では、もみ返しを繰り返す方に対して、筋肉だけを対象とした施術ではなく、全身を統合的に診るアプローチを取っています。
院長の山﨑駿は、以下の資格・知識を組み合わせた「統合アプローチ」を提供しています。
| 専門分野 | 施術でできること |
|---|---|
| 柔道整復師(国家資格) | 骨格・関節のアライメントの評価とケア |
| あん摩マッサージ指圧師(国家資格) | 筋肉・筋膜への適切な刺激量でのアプローチ |
| はり師・きゅう師(国家資格) | 神経系・経絡を通じた自律神経調整 |
| D.C.(CCEA認可・国際基準) | 背骨の専門家として脊柱・神経への精密なケア |
| オステオパシー D.O. 専攻中 | 全身の構造と機能の調和を図る総合的な手技療法 |
「筋肉だけを押す」ではなく、骨格・神経・筋膜・内臓・血液・リンパの連動を考慮したケアにより、もみ返しを繰り返す体の根本的な背景にアプローチすることを目指しています。PubMedをはじめとする最新の医学論文も参照しながら、エビデンスと12年の臨床経験を組み合わせた施術を提供しています。
💡 初めての方へ
初回は詳細な検査とカウンセリングを含む約90分のお時間をいただいています。まず「なぜもみ返しが繰り返されているのか」を一緒に確認するところから始めます。
八王子でもみ返しにお悩みの方、まずはLINEでお気軽にご相談ください。
初回3,300円(再検査の次回も無料/2回分)でご利用いただけます。
- 住所:東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101
- 最寄り駅:JR八王子駅 徒歩12分
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:土日月 9:00〜21:00(火〜金:訪問医療マッサージのため休診)
- 予約方法:LINEのみ
よくある質問(FAQ)
Q1. もみ返しが出たらケアを中止すべきですか?
A. 必ずしも中止する必要はありませんが、状況によります。通常は数日〜1週間ほどで症状が和らぐことが多いとされています。ただし、1週間以上たっても痛みやだるさが続く場合は、単純なもみ返しではない可能性もあるため、施術者や医療機関に相談することをお勧めします。
Q2. もみ返しを防ぐことはできますか?
A. 刺激量を適切にコントロールすることで、もみ返しのリスクを下げることができると考えられています。初回の施術や久しぶりの施術では、特に強さを控えめにすることが大切です。「もみ返しが心配」と事前に施術者に伝えることも有効です。
Q3. もみ返しとケガの違いはどう見分けますか?
A. もみ返しは一般的に施術後24〜48時間以内に始まり、数日〜1週間ほどで軽減する傾向があります。一方、急激な痛みの増強・腫れ・しびれ・力が入らないなどの症状が伴う場合は、もみ返しとは異なる問題が起きている可能性があります。このような症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください。
Q4. もみ返しがあるときはどう過ごせばいいですか?
A. 無理に動かさず、安静を保つことが基本です。軽い入浴(湯船につかる程度)で血流を促すのは問題ないとされていますが、強いマッサージや激しい運動は避けた方がよいでしょう。痛みが強い場合や症状が長引く場合は医療機関に相談してください。
Q5. 八王子でもみ返しに対応してもらえる整体院はありますか?
A. にこのあ整体院・マッサージ院では、もみ返しを繰り返す方へのご相談を承っています。国家資格4つ(柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師)とCCEA認可D.C.を保有する山﨑院長が、筋肉だけでなく骨格・神経・筋膜を含めた統合アプローチで対応いたします。初回3,300円(再検査の次回も無料/2回分)からお気軽にご利用ください。
⚠️ 免責事項
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を代替するものではありません。症状が重い場合、1週間以上たっても続く場合、しびれ・脱力など通常と異なる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。※個人の感想です。効果には個人差があります。
✅ まとめ
- もみ返しは、筋繊維への微小損傷・炎症反応(柔道整復師の視点)、神経の過剰興奮・痛覚過敏(鍼灸師の視点)、気・血の急激な動き(東洋医学の視点)の3つで説明される
- 共通点は「刺激の量と質が体の許容範囲を超えたときに起きる反応」であること
- 首・肩は薄い筋肉が連なる構造のため、特にもみ返しが出やすい
- 筋肉のみへの施術を繰り返すと累積ダメージが積み重なり、もみ返しが習慣化しやすい
- 骨格・神経・筋膜・内臓を含めた統合アプローチが、もみ返しの繰り返しを防ぐ可能性がある
執筆者プロフィール
山﨑 駿(やまざき しゅん/Shun Yamazaki)
にこのあ整体院・マッサージ院 院長
保有国家資格(計4種)
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師
- きゅう師
学位・国際資格
- ドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)
- CCEA(オーストラレーシア・カイロプラクティック教育審議会)認可校卒
- 国際基準カイロプラクター
学歴・修了課程
- 日本工学院八王子専門学校 柔道整復科 卒業
- 東京呉竹医療専門学校 鍼灸マッサージ科 卒業
- 東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(TCC)卒業
※旧 ロイヤルメルボルン工科大学日本校(RMIT大学)カイロプラクティック学科より継承 - スティルアカデミージャパン(SAJ)在籍中 オステオパシー D.O. 専攻
所属学会・公的登録
- JCR(日本カイロプラクティック登録機構)認定カイロプラクター
※厚生労働省指針準拠 - オステオパシーメディスン協会 会員
臨床歴
12年(延べ数万人以上の施術実績)
専門領域と統合アプローチ
カイロプラクティック、オステオパシー、鍼灸、あん摩マッサージ指圧などの多岐にわたる専門技術を組み合わせた、独自の「統合アプローチ」を提供しています。骨格・神経・内臓・頭蓋骨・筋肉・血液・リンパを網羅し、身体全体を一つのユニットとして多角的にケアします。
PubMed等の最新医学論文を常に参照し、経験則だけに頼らない安全なケアを追求。西洋医学(病院での検査やケア)と代替医療を併用する「統合医療」を推進しています。
この記事の内容は、院長の専門的知識と12年の臨床経験に基づいています。症状が重篤な場合や不安がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。
参考文献
関連研究(もみ返し・筋損傷・炎症に関する研究)
- Crane JD, Ogborn DI, Cupido C, Melov S, Hubbard A, Bourgeois JM, Tarnopolsky MA. “Massage therapy attenuates inflammatory signaling after exercise-induced muscle damage.” Science Translational Medicine, 2012. PMID: 22301554
- Nelson N. “Delayed onset muscle soreness: is massage effective?” Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2013. PMID: 24139006
※論文の内容は、症状への理解を深めるための参考情報です。効果には個人差があります。
にこのあ整体院・マッサージ院
東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101
JR八王子駅 徒歩12分 / 無料駐車場あり
営業:土・日・月 9:00〜21:00(火〜金:訪問医療マッサージのため休診)
骨・筋・神経・内臓・頭蓋を診る、八王子の全身トータルケア院
CCEA認可 D.C. / 鍼灸あん摩マッサージ指圧師 / 柔道整復師 / オステオパシー D.O.(専攻中)
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