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術後の筋膜リリース・癒着ケア|手術後の痛みと組織のこわばりに【八王子】 | 八王子の「にこのあ整体院・マッサージ院」

手術を終えてしばらく経つのに、傷跡のあたりが引っ張られる感じがする。動くたびにずきっとする。リハビリも続けてきたのに、なぜかスッキリしない——。そんな「術後のしつこい違和感」に悩んでいませんか?実は、その原因の一つとして「術後の癒着」が考えられることがあります。この記事では、術後の傷跡・癒着と筋膜の関係を科学的な研究とともに解説し、整体院でのアプローチについて正直にお伝えします。

✅ こんなお悩みはありませんか?

  • 手術から数ヶ月〜数年経つのに、傷跡が引っ張られる感覚がある
  • リハビリを頑張ってきたのに、痛みや違和感がなかなか取れない
  • 傷跡から離れた腰・股関節・肩などにも慢性的な痛みがある
  • 体を特定の方向に動かしにくい、姿勢が取りにくい
  • 整形外科や整体に行っても「異常なし」と言われてしまう
術後の傷跡・癒着の仕組み
目次

術後の傷跡・癒着とは何か

手術によって起こる癒着の仕組み

手術では、皮膚・筋肉・筋膜・臓器など、さまざまな組織を切開します。その後、傷を修復するために体内で炎症反応が起こり、線維芽細胞が集まってコラーゲンを産生します。この治癒の過程で生まれるのが「瘢痕組織(はんこんそしき)」です。

通常、傷の修復はうまく機能します。しかし、以下のような場合に問題が起きやすくなります。

  • 本来つながっていないはずの組織同士が、修復過程でくっついてしまう
  • 筋膜が隣接する筋肉・臓器・神経と癒着し、動きが制限される
  • 傷跡の組織が硬くなり(線維化)、弾力が失われる

💡 論文が示す術後癒着の実態

2025年に発表されたシステマティックレビュー(Aziz et al., 2025 / PMID: 41316557)では、腹部手術を受けた患者の90%が術後12〜24か月以内に何らかの癒着を発症すると報告されています。上腹部手術では93%、下腹部手術でも67%という高い割合です。手術後の癒着は、決して珍しいことではないのです。

癒着が起こりやすい手術の種類

術後癒着は、主に以下の手術後に見られやすいとされています。

手術の種類主な影響部位
帝王切開腹壁・子宮・骨盤底筋・腸腰筋
腹部手術(虫垂・胆嚢・胃腸など)腹腔内臓器・腹膜・腰部筋膜
整形外科術後(肩腱板・膝・股関節など)関節周囲筋膜・腱・靭帯
乳がん術後胸部筋膜・腋窩・肩関節周囲

癒着による症状——「引っ張られる感じ」の正体

癒着が生じると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 傷跡周辺が引っ張られるような感覚
  • 体を動かすたびに鋭い痛みや違和感
  • 傷跡から離れた部位(腰・股関節など)の慢性的な痛み
  • 姿勢が取りにくい、特定の方向に動かしにくい
  • 傷跡の皮膚が固く硬直している感覚

💡 ポイント:遠隔部位への影響

特に「傷跡から遠い場所が痛い」という症状は見落とされがちです。しかし、筋膜はボディスーツのように全身を包んでいるため、一部の癒着が遠方の部位に影響を及ぼすことがあります。

⚠️ ご注意ください

本記事は情報提供を目的としており、医療行為・診断を行うものではありません。症状が続く・悪化する場合は、必ず医療機関にご相談ください。

術後の癒着に対するマニュアルセラピーのエビデンス

「術後の傷跡に整体のような手技療法が意味あるの?」と疑問に思う方も多いと思います。ここでは、実際に研究で報告されていることを正直にお伝えします。

PubMed論文を参照したエビデンス

腹部術後癒着に対するシステマティックレビュー(PMID: 41316557)

「マニュアルセラピー(手技療法)は、術後の腹部癒着症状に対して非侵襲的なアプローチとして有望性を示す」

— Aziz et al., Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2025 / PMID: 41316557

2025年に発表されたシステマティックレビュー(Aziz et al.)は、773件の文献から9つの論文を精選して分析しました。手術で癒着を剥がす再手術や薬物療法と比較して、身体的な侵襲が少ない手技療法が補助的な選択肢として機能しうるという可能性が示唆されました。

⚠️ 研究の限界についての正直な説明

このレビューが対象とした研究にはばらつきがあり、「確実に効果がある」と断定できるレベルのエビデンスではありません。「補助療法として有望」という位置づけです。

腹部傷跡と慢性腰痛——RCTが示す意義(PMID: 41316642)

同じく2025年、Makita et al. によるダブルブラインドRCT(二重盲検ランダム化比較試験)では、慢性腰痛を抱える患者の腹部傷跡に対してマニュアルセラピーを行うグループと、後頭下筋リリースを行うグループを比較しました。

両グループともVAS(痛みの視覚スケール)で有意な改善(P<0.05)が見られましたが、腹部傷跡へのアプローチ群は急性期(施術直後)において高い効果量(high Effect Size)を示しました(PMID: 41316642)。

💡 この研究が示すこと

「腹部手術後の傷跡ケアが、慢性腰痛の改善に寄与する可能性がある」という点です。傷跡と腰痛が一見無関係に見えても、筋膜を通じて繋がっている可能性を感じさせる結果です。

帝王切開後の傷跡への手技療法——2つの研究(PMID: 35426735・27814873)

Gilbert et al.(2022)PMID: 35426735
帝王切開後の傷跡を持つ患者32名を対象に、2週間・週1回の「標準化ソフトティッシュモビライゼーション(手技療法)」を実施。傷跡の硬さが低下し、弾性が増加し、圧痛閾値の改善(触れた時の痛みが出にくくなる)が報告されています。

Wasserman et al.(2016)PMID: 27814873
帝王切開後6〜9年間にわたり慢性的な傷跡疼痛を抱えていた2名に対し、2週間・計4回(各30分)の筋膜傷跡リリースを実施。圧痛閾値が最大79%改善(p<0.0001)し、傷跡の可動性が全方向において最大200%増加(p<0.0001)したと報告されています。

⚠️ 研究規模についての重要な注意

Wasserman et al. の研究は対象者が2名のケースシリーズです。n=2という小規模な研究のため、この結果を一般化することはできません。「こういった変化が報告されている症例がある」という参考情報としてお読みください。更なる研究の積み重ねが必要です。

腹部・骨盤術後癒着の症例報告(PMID: 26471853)

Wong et al.(2015)の症例報告(PMID: 26471853)では、腹部・骨盤手術後の癒着由来の慢性疼痛を抱える28歳女性に対し、軟部組織モビライゼーション(STM)を含む理学療法を計9回実施。著しい疼痛軽減・機能改善が報告され、軍事訓練への完全復帰を果たしたとのことです。この研究も症例報告(n=1)のため、一般化はできません。

⚠️ 重要:術後の整体院ご利用にあたって

手術後の施術は、必ず担当医(主治医)の許可を得てから受けていただく必要があります。傷口の状態・感染リスク・縫合の状態などを医師が確認した上で、整体院の施術を安全にご利用いただけます。当院にお越しの際も、「主治医から施術の許可をいただいているか」を初回カウンセリングにて必ず確認させていただきます。不安な点・疑問点がある場合は、まず主治医にご相談ください。

【臨床実例】肩腱板損傷術後2年——2年間のリハビリでも残った痛みに向き合った症例

🏥 臨床実例カード|肩腱板損傷術後2年の症例

手術の種類肩腱板損傷術後
術後経過2年間継続リハビリ実施
来院時の状態可動域は日常生活レベルに回復しているが痛みが残存
施術で確認した内容術後に生じた組織の癒着・こわばりが痛みの一因と考えられた
選択したアプローチ時間をかけて丁寧にリリースしていく段階的アプローチ
1回目の結果痛みが3割程度軽減・関節可動域にも改善が見られた
今後の方針リハビリと整体の施術を併用して継続することでさらなる改善が期待できると判断

重要な免責事項:この内容は個人の症例であり、効果を保証するものではありません。症状の改善には個人差があります。

1回目で3割改善——この数字が意味すること

「1回で3割改善」という数字を聞いて、「それだけ?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、2年間のリハビリでも変化が見られなかった痛みが、1回の施術で動き出したという事実には大きな意味があります。

長期間にわたって固まった癒着は、一度の施術で完全に解放されるものではありません。何層にも積み重なった組織の変化に対して、少しずつアプローチしていくことが重要です。1回で3割改善したということは、「このアプローチが症状に合っている」という手応えであり、継続することで積み重なる可能性があります。

なぜ継続的なアプローチが望ましいのか——全身性の視点から

肩腱板の手術部位には、筋肉だけでなく、皮膚・毛細血管・筋膜・神経鞘・腱膜など、複数の組織が重なっています。1回の施術で触れられる組織の層には限りがあり、深部にある組織の変化には複数回のアプローチが必要になることがあります。さらに、肩の術後組織が頚部・胸郭・対側の肩へ波及している可能性もあります。全身のつながりを評価しながら、毎回少しずつ異なる層・異なる部位にアプローチしていくことが、継続施術の意義です。

💬 術後の違和感、まずLINEでご相談ください

「手術から2年経つのに痛みが引かない」「リハビリを続けてきたが変化がない」——そんな方のご相談をお待ちしています。初回カウンセリングで状態を詳しく伺います。

LINE相談・ご予約はこちら →

病院×リハビリ×整体——三者連携モデルという考え方

それぞれの役割は「競合」ではなく「補完」

担当主な役割整体院との連携
主治医手術・経過観察・感染チェック施術許可の確認・悪化時の連携
理学療法士筋力・可動域・動作訓練リハビリ進捗を共有しながら施術計画
整体院(当院)癒着・組織負担・全身性評価主治医許可の確認後に補完的ケア

👨‍⚕️ 院長監修コメント

「病院では手術の経過を観察し、傷口がちゃんと治るかまでを見ています。でも、傷口が治っていても、組織への負担はまだ残っていることがあります。そういったケースに対して、手によるケアが必要になることがあります。そして、リハビリとの併用でより効果が高いものになると感じています」

— 山﨑 駿(院長・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・CCEA認可D.C.・オステオパシーD.O.修学中)

💡 ポイント:「傷口が治った=すべて回復した」ではない

外から見えない組織の負担に対して、手技による繊細なアプローチが補完的に機能しうる——それが整体院の役割だと考えています。整形外科や病院のリハビリを否定するつもりはまったくありません。主治医・理学療法士との連携のもとで整体院を活用していただくことが、最も安心で効果的な選択肢だと考えています。

「整体ではなく病院へ」と判断する注意ケース

⚠️ 以下の状態の方は、整体よりも医療機関を優先してください

  • 傷口から滲出液・出血・膿が見られる(感染が疑われる場合)
  • 施術後に痛みが急激に増した・発熱がある
  • 主治医から「安静にするよう」指示を受けている期間中
  • 神経症状(しびれ・麻痺・筋力低下)が悪化している
  • 術後間もなく(医師の許可がない段階)
  • 悪性疾患(がん)の術後で、主治医から許可を得ていない

「心配だけど病院に行くほどでもない」という方もまず当院にLINEでご相談いただけますが、医療的な判断が必要な状態については、必ず医療機関へのご受診をお勧めします。

組織は一つではない——オステオパシー全身性アプローチの視点

手術部位を「局所だけ」で見ることの限界

👨‍⚕️ 院長・山﨑からのコメント(オステオパシー視点)

「組織は相互に影響しており、一つだけ見ていると見えてこないものがあります。手術をしたところは筋肉だけではなく、皮膚・毛細血管・筋膜など、さまざまな組織がそこにある。だから全身のつながりを見ないといけないんです」

「体を構成しているものは一つではなく、相互に密接に関わっています」

— 山﨑 駿(院長・オステオパシーD.O.修学中)

手術部位に存在する「7層の組織」——多層性の理解

手術部位の組織多層性7層

たとえば、肩腱板の手術部位には以下のような組織が重なっています。

組織の種類術後の変化
皮膚瘢痕組織の形成・弾力低下
毛細血管周囲組織への血流分布の変化
浅筋膜皮膚と筋肉の間の癒着・滑走性の低下
深筋膜筋肉・腱の包膜として硬化・癒着
神経鞘周囲組織との癒着による神経絞扼の可能性
腱膜繊維配列の乱れ・瘢痕組織への置き換わり
筋肉本体使用パターン変化による萎縮・緊張

💡 ポイント:「傷口の閉鎖」と「深部組織の回復」は別の話

これだけ多くの組織が一か所に重なっているため、「手術した部位が回復した」という判断は、どの組織に着目するかによって大きく変わります。傷口の閉鎖(皮膚レベル)と、深部組織の柔軟性回復は別の話です。

全身のつながり——術後の波及経路2パターン

波及パターンA:肩腱板術後の場合

肩関節周囲の筋膜癒着
頚部の筋膜への張力波及(頚部の動きにくさ・頭痛)
胸郭の柔軟性低下(呼吸が浅くなる・胸郭出口への影響)
対側の肩への補償的な負担増加

波及パターンB:腹部・腰部術後の場合

腹壁の筋膜癒着
骨盤底筋群への張力波及(骨盤底の緊張・尿漏れ様症状)
腸腰筋への影響(腰部の痛み・股関節の動きにくさ)
下肢の重さ・膝への影響

※これらはあくまで可能性の例示であり、すべての方に同様の波及が起こるわけではありません。個人の術式・体型・生活動作などによって異なります。

D.O.専攻中だから提供できる評価の視点

💡 当院の術後ケアの核心

オステオパシーは、骨格・筋肉・筋膜・内臓・神経・血管を、ひとつの統合されたシステムとして評価します。「手術部位の局所だけを丁寧に触る」整体も価値があります。しかし、「手術部位の変化が全身にどう波及しているか、全身の構造がどう変化しているか」を評価した上でアプローチできるのは、オステオパシーの視点を持つ専門家ならではといえます。

国家資格4種+CCEA認可D.C.+D.O.修学中という複数の専門領域を横断して評価できる体制が、当院の術後ケアの核心にあります。

オステオパシー視点の独自性——筋膜は内臓・神経・血管とも連動する

筋膜は「全身を包む1枚のスーツ」

筋膜とは、筋肉や臓器、神経、血管を包み込む結合組織の総称です。表面から深部に向けて、以下のような層構造を持っています。

名称主な役割
最表層浅筋膜皮膚と筋肉の間をつなぐ
中間層深筋膜筋肉や腱を包み、動きを伝える
深部内臓筋膜内臓を包み、位置を保持する
最深部硬膜脳・脊髄を包む

これらは別々に存在しているのではなく、連続した1つの組織ネットワークとして機能しています。ボディスーツのように全身を包んでいるため、ある部位の癒着や硬さが別の部位に影響を及ぼすことがあります。

傷跡の癒着が腰・骨盤底筋・腸腰筋に波及するメカニズム

帝王切開を例に挙げると、腹部の傷跡が癒着することで、以下のような連鎖反応が起きることがあります。

  1. 腹壁の傷跡が深筋膜・内臓筋膜と癒着する
  2. 腹膜や子宮周囲の筋膜が引っ張られる
  3. その張力が骨盤底筋・腸腰筋・腰部筋膜に波及する
  4. 慢性的な腰痛・骨盤の不快感・下肢の重さとして現れる

💡 「帝王切開からずっと腰が痛い」の正体

「帝王切開からずっと腰が痛い」「傷跡は気にならないのに股関節が動かしにくい」という訴えは、この筋膜の連動性で説明できることがあります。「手術部位だけを見る」では、この多層性と全身性を評価しきれません。

整体院での術後ケアはいつから受けられるか

⚠️ 最重要:医師の許可確認が絶対的な前提

整体院での術後ケアは、必ず担当医(主治医)の許可を得てから受けていただく必要があります。傷口の治癒状況・感染の有無・縫合部の安定性・内部の組織の回復状態は、医師が画像検査や確認を通じて判断するものです。整体院では、これらを評価する手段がありません。「痛みが和らいだから大丈夫」「傷口が閉じたから問題ない」という自己判断は危険です。表面が閉じていても、内部の組織修復が不十分な段階では、施術による刺激が回復の妨げになるリスクがあります。

医師の判断があれば——院長からのメッセージ

👨‍⚕️ 院長・山﨑からのメッセージ

「医師の判断があればいつでも受けていただいて大丈夫ですが、傷口が塞ぐ、感染症をおこさないなどの医療管理も必要となるので、まずは医師にしたがってください。その上で、リハビリや施術を併用できることでいい効果が生まれると思います。」

— 山﨑 駿(院長)

1. まず医師に従う——医療管理が安全の土台

「医師の判断があれば」という前提には、いくつかの医療管理が含まれています。

医療管理の内容意味
傷口の閉鎖確認表皮・縫合部が安定していること
感染症リスクの管理滲出液・発赤・発熱などの感染兆候がないこと
抜糸・ステープル除去の完了縫合材料が除去され、皮膚が安定していること
抗生剤投与期間の終了感染予防のための薬物管理が一段落していること
術後浮腫(むくみ)の管理急性期の腫脹が落ち着いていること
悪性疾患術後の経過確認主治医が再発・転移リスクを継続管理していること

⚠️ これらは整体院が評価・管理できるものではありません

だからこそ「まずは医師に従ってください」という言葉が、整体師としての誠実な姿勢を表しています。医療管理があってこそ、施術が生きる——これが当院のスタンスです。

手術の種類別・目安のタイミング(あくまで参考)

手術の種類目安の時期(参考)備考
帝王切開産後検診(6〜8週後)以降産後検診での医師許可後に相談
腹腔鏡手術(軽度)術後2〜4か月程度以降医師の指示に従う
開腹手術(大規模)術後3〜6か月以降創部治癒・医師判断が必須
整形外科術後(肩・膝など)リハビリ期間の安定期以降担当医・理学療法士と相談

⚠️ 必ず主治医の許可を優先してください

上記の表は一般的な参考値です。個人の術式・体質・回復状況によって大きく異なりますので、主治医の指示を最優先にしてください。

当院での初回カウンセリングの確認フロー

STEP 1

いつ・どんな手術を受けたか

STEP 2

主治医から施術の許可を受けているか

STEP 3

現在の傷口の状態(閉じているか・滲出液はないか)

STEP 4

リハビリの進捗・通院状況

STEP 5

現在の症状(痛みの部位・強さ・動作との関係)

自宅セルフケアのリスク——強揉みとローラー直接使用への注意

⚠️ 術後の組織に「強い刺激」は逆効果になることがあります

「自分でマッサージすれば治るかも」と思って、傷跡を強く揉んだり、フォームローラーを傷跡に直接当てたりすることは、術後の回復期には特に注意が必要です。

  • 瘢痕組織はコラーゲン繊維が不規則に配列しており、元の組織より脆弱
  • 炎症が続いている段階では、強い刺激が炎症を悪化させる可能性がある
  • 縫合部近くへの強い圧力は、内部組織を傷つけるリスクがある

💡 フォームローラーやマッサージガンの直接使用について

一般的なフォームローラーやマッサージガンは、健常な筋肉・筋膜のセルフケアを目的に設計されています。術後の傷跡・癒着に対して直接使用することは、以下のリスクがあるため推奨できません。

  • 術後の脆弱な組織への過負荷
  • 癒着した組織を急激に引き剥がすことによる損傷
  • 傷跡周辺の血管・神経への影響

セルフケアを行う場合も、担当医・専門家のアドバイスのもとで実施してください。

ご来院から施術の流れ

ご来院から施術の流れ
STEP 1

LINEでの事前相談(任意)

手術の種類・現在の症状・来院のご希望をお知らせください。術後のご状態についての疑問はLINEでお気軽にどうぞ。

STEP 2

初回来院・カウンセリング(約20分)

問診票にご記入いただき、院長が詳しくお話を伺います。主治医の許可確認・手術の経緯・現在の症状を丁寧に確認します。

STEP 3

姿勢・可動域・組織の状態を確認

立位・動作を通じて、癒着の影響が全身にどう出ているかを評価します。傷跡の状態・硬さ・周囲組織との関係も確認します。

STEP 4

施術

評価に基づき、段階的・繊細なアプローチを行います。傷跡周辺への直接的なアプローチは、状態に応じて慎重に進めます。

STEP 5

セルフケアのアドバイス

術後の状態に合った、自宅でできる範囲のケア方法をお伝えします。

にこのあ整体院・マッサージ院

初回3,300円(再検査の次回も無料・2回分)

術後のケアについて、まずLINEでご相談ください。
カウンセリング+検査+施術をセットで丁寧に対応します。

💬 LINE予約・ご相談はこちら

営業時間:土・日・月 9:00〜21:00
東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101
JR八王子駅 徒歩12分 / 無料駐車場あり

よくある質問(FAQ)

Q1. 術後どのくらい経てば、整体を受けられますか?

手術の種類・術式・個人の回復状況によって異なります。一般的には、傷口が安定し、主治医から日常生活・運動の許可が出た段階以降が目安です。帝王切開の場合は産後検診(術後6〜8週)以降、整形外科術後はリハビリが安定してきた段階以降が多い印象です。ただし必ず主治医にご確認ください。

Q2. 主治医に整体に行くことを伝えると、反対されませんか?

整体について主治医から許可をいただくことは、決して大げさではありません。「傷口も安定しているし、ストレッチや軽い手技療法は問題ない」と言われれば来院の目安になります。不安な場合は「術後のケアで整体院を検討しています。問題ありますか?」と率直に確認するのがおすすめです。

Q3. リハビリをまだ続けていますが、整体と並行できますか?

はい、可能です。リハビリと整体院の施術は役割が異なります。リハビリが筋力・動作の回復を担う一方、整体では組織の質・癒着・こわばりにアプローチします。担当の理学療法士・主治医に「整体院と並行する」とお伝えいただけると、より連携した対応ができます。

Q4. 帝王切開後の傷跡ケアを検討しています。産後のデリケートな状態でも大丈夫ですか?

産後は全身の状態が変化しやすく、個人差が大きい時期です。主治医の許可を得た上であれば、繊細で丁寧なアプローチが可能です。授乳中・育児中のご事情も含めてご相談ください。なお、産後の施術にあたっては特に慎重に状態を確認した上で進めます。

Q5. 整体に行ったことで、かえって悪化することはありませんか?

主治医の許可を得た状態で、担当者が術後の状態に適したアプローチを選択していれば、リスクを最小限に抑えられます。ただし、術後の組織は繊細なため、初回は特に慎重に進めます。施術中・施術後に気になる変化(痛みの急増・発熱など)があれば、すぐにお知らせください。その場合は主治医への受診を優先します。

Q6. 整体で全身を見てもらうとは、具体的にどういうことですか?

術後の傷跡周辺だけでなく、姿勢・重心・関節の動き・筋膜の張り方など、全身の構造を評価した上で、どこに負担が波及しているかを確認します。たとえば肩の術後であれば、頚部・胸郭・対側肩の状態も合わせて評価します。これはオステオパシーの「全身のつながり」という考え方を基盤にしたアプローチです。

✅ まとめ——術後ケアは主治医・リハビリ・整体院の三者連携で

  • 術後の癒着は、手術を受けた方の多くに起こりうるもの(腹部手術後90%・PMID: 41316557)
  • マニュアルセラピー(手技療法)は、術後癒着に対して補助的な非侵襲的アプローチとして有望性が示されている(複数の研究より)
  • 「必ず改善する」という断定はできず、研究のエビデンスレベルには幅がある
  • 病院(経過観察)・リハビリ(運動機能回復)・整体(組織負担へのケア)は役割が異なり、三者の連携が術後ケアの理想
  • 手術部位には多層の組織が重なっており、局所だけを見ていると見えてこないことがある
  • 組織は相互に密接に関わっており、全身のつながりを評価するオステオパシーの視点が術後ケアに有効な場合がある
  • 整体院での術後ケアは、必ず主治医の許可を得てから受けること
  • 自宅での強揉みやローラーの直接使用は、術後には特に注意が必要
  • 当院では初回3,300円(カウンセリング+検査+施術/再検査の次回も無料・2回分)で対応

「術後2年経つのにまだ痛い」「傷跡がずっと引っ張られる」「リハビリを頑張ったのに、なぜかスッキリしない」——そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

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初回3,300円(カウンセリング+検査+施術)
再検査の次回も無料・2回分

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にこのあ整体院・マッサージ院

📍 東京都八王子市元横山町3-1-2 レアリゼケント101

🕐 営業時間:土・日・月 9:00〜21:00(火〜金:訪問医療マッサージのため休診)

🚃 JR八王子駅 徒歩12分 / 🚗 無料駐車場あり

柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・CCEA認可D.C. / オステオパシーD.O.修学中

執筆者プロフィール

山﨑 駿(やまざき しゅん)
にこのあ整体院・マッサージ院 院長

資格名詳細
D.C(ドクター・オブ・カイロプラクティック)CCEA(カイロプラクティック教育認定機構)認可。国際基準のカイロプラクターの称号
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家資格。東洋医学に基づく施術の専門家
柔道整復師国家資格。骨折・脱臼・捻挫などの外傷を専門とする
オステオパシー D.O修学中。全身の構造と機能の調和を図る総合的な手技療法

臨床歴12年・延べ数万人以上の施術実績。PubMed論文を参照した科学的アプローチと、複数の専門領域を横断した統合医療を提供しています。

「国際基準のカイロプラクターとして、また複数の国家資格を持つ専門家として、お一人おひとりの症状に合わせた最適なアプローチを提供しています。術後のケアは、主治医・リハビリ・整体の連携が大切だと考えています。不安なことはまずご相談ください」

この記事の内容は、院長の専門的知識と臨床経験に基づいています。症状が重篤な場合や不安がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

参考文献

術後癒着・傷跡ケアに関する研究

  1. Aziz R, Jawed F, Jain A, Hussain M, Khan SA. “Impact of manual therapy on adhesion related symptoms post abdominal surgery: A systemic review.” Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2025. DOI: 10.1016/j.jbmt.2025.10.050. PubMed ID: 41316557
  2. Makita DK, Ferreira CR, Vieira LS, Guimarães C, Borges BLA. “The effect of manual therapy on abdominal scars in patients with nonspecific chronic low back pain – a double-blind, randomized, and controlled study.” Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2025. DOI: 10.1016/j.jbmt.2025.09.041. PubMed ID: 41316642
  3. Gilbert I, Gaudreault N, Gaboury I. “Exploring the Effects of Standardized Soft Tissue Mobilization on the Viscoelastic Properties, Pressure Pain Thresholds, and Tactile Pressure Thresholds of the Cesarean Section Scar.” Journal of Integrative and Complementary Medicine. 2022. DOI: 10.1089/jicm.2021.0178. PubMed ID: 35426735
  4. Wasserman JB, Steele-Thornborrow JL, Yuen JS, Halkiotis M, Riggins EM. “Chronic caesarian section scar pain treated with fascial scar release techniques: A case series.” Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2016. DOI: 10.1016/j.jbmt.2016.02.011. PubMed ID: 27814873
  5. Wong YY, Smith RW, Koppenhaver S. “Soft Tissue Mobilization to Resolve Chronic Pain and Dysfunction Associated With Postoperative Abdominal and Pelvic Adhesions: A Case Report.” Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2015. DOI: 10.2519/jospt.2015.5766. PubMed ID: 26471853

※論文の内容は、症状への理解を深めるための参考情報です。効果には個人差があります。

⚠️ 医療免責

本記事の内容は情報提供を目的としており、医療行為・診断・処方を行うものではありません。症状が続く場合や悪化する場合は、必ず医療機関にご相談ください。個人の感想・体験には個人差があります。施術効果には個人差があり、すべての方に同様の結果をお約束するものではありません。

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